使い方無限大のかつお節

私たちの食卓に欠かせないかつお節。
使い方は無限大だがやはり私には鰹の香りと旨みがガツンと効いたお出汁は無敵。

これがかつお節の香りなんだと認識したのは小学校4年生頃だったと思う。

家の近所にある昔ながらのおうどん屋さん。
お店の前を通るとそれはもうたまらなくいい香りが漂ってくる。
うどん文化が強い京都で40年余りを過ごした為、やはり今でも薄口醤油で味付けしたあの黄金色のお出汁にはそそられる。

お出汁を余すことなく堪能できる『あんかけうどん』は私の中で最強だ。
うどん出汁に葛でとろみをつけ、京都ならではの柔い目のおうどんにかける。
おろし生姜をたっぷりのせ、ハフハフしながら口に入れる瞬間はたまらない。
因みにこれに甘辛く炊いたお揚げさんをのせると関西では『たぬきうどん』となる。

そして私にとってはお正月の香りでもある。
年末になると母がお節料理の準備の為まず大量のお出汁をとる。
あの香りでお正月が来るのかぁ・・・と。。

鰹出汁が効いた料理は薄味でもしっかり美味しいですよね。

お出汁に使うのは花かつおが主流だがお浸しやお弁当作りには使いやすいかつおパック。
少し加えるだけでも旨みがアップするので万能選手。

そんなかつおパックを使って旨みたっぷりの【おかか唐揚げ】を。
冷めても美味しいのでお弁当にもぴったり。


【おかか唐揚げ】

 

材料(作りやすい分量)
鶏もも肉・・・・・・・・・・・・・・・1枚(約350g)
Aおろし生姜・・・・・・・・・・・・・小さじ1杯
A醤油・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1.5杯
A味醂・・・・・・・・・・・・・・・・小さじ1杯
A酒・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1杯
片栗粉・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2杯
かつおパック(ぱくぱくパック)・・・・3袋
サラダ油・・・・・・・・・・・・・・・適量

作り方

  1. 鶏もも肉の身と皮の間にある黄色い脂を切り落とし、筋があれば取り除いておく。食べやすい大きさにカットする。
  2. ①とAをボウル(ポリ袋可)に入れよく揉み込み、冷蔵庫で3時間ほど味を染み込ませる。
    ※一晩置くと味がしっかり染みこみます。
  3. ②に片栗粉を入れ混ぜ合わせる。
  4. ③にかつおパックをまぶしたらはがれないようぎゅっと握る。
  5. 170℃に熱した油で5分程揚げれば出来上がり。

 

二度揚げしなくても揚げたてはカラッとしています。もしされる場合はかつお節が焦げやすいため注意してください。
下味に使った醤油は薄口を使用していますがお好みの醤油で大丈夫です。
かつお節の風味で美味しくいただけますのでいつものご家庭の唐揚げの味付けより気持ち薄めがお勧めです。
お好みで調整してください。

揚げたてはもちろん、冷めるとかつお節の旨みが全体に馴染むのでまた違う味わいになります。
レモンも合いますが、酢橘の方が良く合いそうな気がします。

かつおパックは手軽に旨みをプラスさせてくれるだけではなくお弁当の汁もれ対策にも使えます。
例えば、お浸しや煮物を入れる際底に忍ばせておくだけ。余分な水分を吸収し且つ美味しくなります。

トッピングすると作りたての見栄えはいいのですが蓋を開けたときに全部持っていかれますのでご注意を(笑)

幼少期から現在に至るまで食卓にずっと寄り添ってくれてるかつお節。
私も母のように丁寧な食卓を心がけたいと思う。

 

 

*Ryo*
インフルエンサー(@wappadegohann)

Instagramでは珍しい夫婦共通アカウントとして活動。
結婚を機に40年余り過ごした京都を離れ2014年に埼玉へ。
毎日のお弁当を中心に、おうちごはん等Food系をメインとする。

大好きな曲げわっぱに旬の食材を取り入れた季節感あるお弁当作りをモットーに。
企業様へのレシピ提供や、アンバサダーなども手掛ける。
Amebaのオフィシャルブロガーとしても活躍中。