だしで始める和の離乳食

お出汁が「美味しい」「ほっとする」と感じるのはどうしてでしょうか。

私たちが日本人で、和食になじみがあるということに間違いはないのですが、どうやらこのことは赤ちゃんの頃の離乳食にまで遡ってお話しする必要がありそうです。

赤ちゃんが母乳以外に初めて口にする離乳食。
生後5、6か月頃から始めるこの離乳食は、素材ひとつひとつの味を覚え、味覚を育てていく大事なものであるとともに、大人になってからの食生活にも大きく影響してくると考えられています。

お出汁が「美味しい」「ほっとする」と感じるのはどうしてでしょうか。
私たちが日本人で、和食になじみがあるということに間違いはないのですが、どうやらこのことは赤ちゃんの頃の離乳食にまで遡ってお話しする必要がありそうです。

赤ちゃんが母乳以外に初めて口にする離乳食。
生後5、6か月頃から始めるこの離乳食は、素材ひとつひとつの味を覚え、味覚を育てていく大事なものであるとともに、大人になってからの食生活にも大きく影響してくると考えられています。

そうは言ってもずっと素材の味だけで調理するわけではありません。
いろいろな種類の食材を食べられるようになってきたら、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ味付けをしていくようになります。

そこで、まず使いたいのがお出汁。

お出汁にはうま味成分がつまっているので、それだけで美味しいと感じることができます。
実は赤ちゃんの大好きな母乳にも、このうま味成分の一つであるグルタミン酸がたっぷり含まれています。
それ故赤ちゃんにとっては受け入れやすい美味しさ。

このお出汁こそ赤ちゃんの舌を育て、その美味しさを覚えることで大人になってからも出汁のきいた料理を懐かしい味と認識できるようになります。
和食を食べるとほっとする、そう感じる日本人として、お出汁の美味しさを子供たちに伝え、ずっと受け継いでいきたいと感じずにはいられません。

 

 

野島ゆきえ
フードコーディネーター

どのおうちにもある調味料と材料、作りやすいレシピで和食の良さを伝える料理研究家。
3人の男の子の子育てに奮闘する毎日を送りながら、食にまつわるコラムの執筆、雑誌へのレシピ提供や企業向けのレシピ開発などを行っている。
おもてなしや食育にもなる「飾り巻き寿司」のインストラクターとしても活動し、教室も不定期で開催中。